児童文学で戦争と平和を考える
戦争をテーマにした文学はたくさんあります。国語の教科書にも取り上げられています。戦争の悲惨さの伝え方は作者・作品によって様々です。私たち大人は、子どもたちに正しく過去の戦争を伝え、子どもとともに平和への思いを熱くしていこうではありませんか。
案内人 潮見 典子
- ベトナムに心を寄せて(1) 岩崎ちひろ 「戦火の中の子どもたち」 岩崎書店
- ベトナムに心を寄せて(2) 松谷みよ子 「ベトちゃんドクちゃんからのてがみ」 童心社
- 戦後50年に残したいもの(1) 早乙女勝元「猫は生きている」理論社
- 戦後50年に残したいもの(2) 古世古和子 「ランドセルをしょったおじぞうさん」新日本出版社
- 基地のない日本に 早乙女勝元「パパママバイバイ」草土文化(現在は日本図書センターから刊行)
- まっ黒なおべんとう 児玉辰春/作 北島新平/絵(新日本出版社1989年発行)
- 祈るように伝えたい 吉永小百合/朗読 CD「第2楽章」(Victor) 平和博物館を創る会/編「写真物語 あの日、広島と長崎で」平和のアトリエ
- 『ボクちゃんの戦場』に見る、「いじめ」 奥田継夫「ボクちゃんの戦場」理論社(現在はポプラ社から刊行)
- ~核廃絶を訴える~ いぬいとみこ・作津田櫓冬・絵「とびうおのぼうやはびょうきです」(金の星社)
- 日中両国民が人間同士として理解し、結びあう-赤木由子さんを偲んで 「きのうのわたしにさようなら-姉さんのくれた愛-」「二つの国の物語」
- ヌチドウタカラ~(いのちこそたから) 「おきなわ 島のこえ」(丸木俊・丸木位里 え・文(小峰書店)
- ~未来は子どもたちの中にある~「コルチャック先生」「アンネの日記」
- ~なぜ核兵器をもつのか?七つの国々~「六にんの男たち なぜ戦争をするのか?」デイビッド・マッキー作・中村浩三訳・偕成社)
- 子どもに伝えたい平和 松谷みよ子の世界「ふたりのイーダ」「私のアンネ=フランク」「屋根裏部屋の秘密」(松谷みよ子 著 司修 絵 偕成社)
- 戦争を語りつぐこと「まちんと」(文・松谷みよ子 絵・司修 偕成社)
- 愛するもののにおいを…「マヤの一生」(椋 鳩十)
- アフガニスタンのこと 知らせてくれた~作者の小林豊さんに感謝しています~「せかいいちうつくしいぼくの村」「ぼくのむらにサーカスがきた」(小林豊/作・絵)
- 花・鳥に託して~父や母の想い~「一つの花」(作・今西祐行)「ただいま、かあさん」(水野寿美子・作梅田俊作・絵ポプラ社)
- ~子らよ、もっともっと幸せに・・・~「戦火をくぐった唄 三日月センセイと三人の子と」(西村滋/著 講談社刊)
(編集部注) 潮見典子さんは「子どもの読書と教育を考える会」(子読教)会員。2004年、「大阪民主新報」に連載記事「絵本で育つ子どもたち」を共同で執筆。