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成小路国民学校の碑

 府立北野高校と道路をはさんだ十三公園の中に碑がある。1945年6月の大阪大空襲によって全焼、休校ののち、廃校になった小学校を記念する碑である。碑の文に、関係者の思いを読みたい。こんな形ででも残されている学校はそう多くない。

 

↑十三公園にある記念碑/休校を示す戦後まもなくの地図↑

 中津第三尋常小学校の創立は大正14年3月1日である。当初の校舎は現在のハイム北野西付近に位置した 昭和3年春 校舎は現北野高校と新北野第2コーポにかかる地に新築移転した 木造2階造りの建築は当時大阪市木造校舎の規範と称せられた。

 昭和16年春校名は成小路国民学校に変更され 昭和20年6月空襲のため校舎は全焼して 昭和21年4月神津校に統合されている。 この間の卒業生はおよそ2600名、教職員は100余名を数える

 あゝ 時移り いま 昔の母校をしのぶ物は何一つない 都会に育ったわれわれにとって幼い日の母校は心のふるさとである

 中三校創立50年に際し同窓生教職員相集い 思い出深いここミードの森に建立したのがこの記念碑である

   昭和50年4月20日

  中津第三尋常小学校
      ( 成小路国民学校 )
同 窓 生 一 同

(原文は縦書き 横書きにするにあたり漢数字は一部算用数字に変えています)


案内人 柏木 功

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