不発弾の発見と処理(天王寺区)2003年
不発弾がみつかったマンションの工事現場。警察官が一人、警戒にあたっていた。↑
2003年9月9日(火)午後5時頃 、天王寺区上汐3丁目3番のマンション建設工事現場で不発弾が見つかった。不発弾は長さ1.8m、直径0.6mのアメリカ軍がB29で爆撃したときの1トン爆弾であり、弾頭および弾底部分に信管という起爆装置が残っていた。このマンションの広告には「上町台地に無かったものがある」とのコピーがあるが、上町台地に戦争の傷跡はあった。
10月13日(月・祝日)の午前9時から12時までの3時間に現場から運び出されることになり、現場から半径300mの範囲は立ち入り禁止とされ、少し離れた学校や幼稚園、クレオ大阪中央が避難場所に指定された。避難を知らせるためにビラが各家に配布されるとともに、市役所・警察・消防署の広報車が知らせて回った。
おねがい!
平成15年10月13日(月・祝)午前9時から不発弾撤去が自衛隊により行われます。
この付近周辺は、午前8時30分から立入禁止区域となりますので、区域外に避難してください。
不発弾処理作業中に、ビルやマンションのベランダなどに人影が見えたり、通行人がある場合は作業が中断されますので、ご協力をお願いいたしします。
なお、作業終了予定時刻は、12時ごろです。
不発弾処理対策本部
天王寺区役所・天王寺警察署・天王寺消防署
当日は下の地図の立ち入り禁止区域の市民は全て避難し、道路は通行禁止となった。地下鉄の「谷町9丁目」駅は閉鎖され、地下鉄はこの駅に停まらずに通過することになった。近鉄「上本町」駅も閉鎖され、地下駅は通過。地上駅終点の電車は「鶴橋駅」止まりとされた。バスも迂(う)回運転をした。
↑近鉄上本町百貨店も閉鎖 地下鉄駅も閉鎖↑
たった1発の1トン爆弾を処理するために、これだけのことをしなければならない。
不発弾処理にあたって天王寺区で周辺地域に配布されたビラ(地図)は次のとおり。
避難のお知らせ
天王寺区上汐3丁目のマンション建設工事現場において1トンの不発爆弾が発見されました。
10月13日(月)午前9時から陸上自衛隊により、不発弾の撤去作業を行います。
不発弾撤去作業中は、万一の場合に備え、撤去処理地点から半径300m以内は立入禁止になります。
立入禁止区域内に居住、または勤務されているみなさんは、全員避難していただくことになりますので、ご協力をお願いいたします。
■避難日 10月13日(月・祝)《雨天決行》
■避難時間 午前8時~12時頃
《撤去作業時間 午前9時から12時頃完了の予定ですが、避難解除については、撤去作業完了後になります。》
■避難場所 夕陽丘中学校(体育館)
生魂幼稚園(遊戯室)
五条幼稚園(遊戯室)
クレオ大阪中央(大ホール)
※ご注意
1.電気は必要最小限以外切ってください。
2.ガス・水道は、完全に止めてください。
3.火の元・戸締まりには、充分ご注意ください。
4.立入禁止区域外、または指定避難場所に避難してください。
※ なお、周辺道路においても、午前8時30分~避難解除(作業完了)までの間は交通規制(通行止等)を実施しますので、ご協力をお願いします。
お問い合わせ先:天王寺区役所区民企画室企画振興係
天王寺区役所・天王寺警察署・天王寺消防署・天王寺赤十字奉仕団
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案内人 柏木 功