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大村益二郎碑

 国立大阪病院の東南角に「兵部大輔大村益次郎卿殉難報国之碑」がある。1941(昭和16)年、大阪の軍・官・財界の拠金によって建てられた。日米開戦の年に陸軍創設者の碑をたてて、軍をたたえた。

 大村益次郎は今の山口県出身。はじめは村田蔵六といった。桂小五郎のすいせんで長州藩に仕え、徳川幕府との戦争で幕府軍をやぶった。明治政府のもとで「兵部大輔」(後の陸軍大臣にあたる?)という職で軍隊を洋制に改めようとした。このため攘夷主義者を刺激し、1869(明治2)年9月、京都で士族に襲われ大阪病院で手当を受けたが同年11月5日に死亡。


案内人 柏木 功

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